通称「幻の米」亀の尾を全量使用で60％精米です。この規格なら特別純米を言えるのですが、この酒は純米表示すらないのです。その訳は或るお百姓の栽培した亀の尾を全量使ったからです。なんのこっちゃでありんす。同じ圃場の米でも等級が付くのです。でもって等外米を使うと本醸造とか純米とかの特定名酒称表示が出来ないのですね。お節介な話しだと思いますが、一歩譲って掛け米なら溶けてしまって酵母の餌ですからそれこそ等外米が混じった所で大勢にに影響ないでしょうが。それよりも一所懸命の汗の結晶たるお米を無駄なく使えるって当り前の事ちゃいますか。鄙びた茅葺き屋根を遠景に見るようなほのぼの感を基調（これが亀の味）に、華やかさが有ります。この点は使用酵母のせいでしょうね。人によっては純吟？って思うかも。僕は多めに割り水して燗付けが旨かったです。これで1.8Ｌ二千百円は出来すぎでしょう。
